“第二十六話：『伊勢木綿　先染め　柄③』について”

染織倶楽部・第二十六話は『伊勢木綿　先染め　柄』の第三弾でございます。
なにげにシリーズ化しておりますが、柄がある限り
まだまだご紹介させて頂きたいと思います。
一、布団縞の一種。
明治から大正時代の柄。
昔は紺色の配色で作られることが多かった柄です。
一回目でご紹介させて頂いた柄も、紺色が入っている昔ながらの柄でしたが、
こちらの配色は臼井さんがオリジナルで作られた物です。
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二、半分縞
近年の柄。
とあるお茶（宗偏流）の先生からの依頼で作られた柄だそうです。
大胆に中央で切り替えられている、モダンな柄です。
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三、伊勢某所からのオーダーで作られた柄。
伊勢木綿の伝統的な茶色（お坊さんの作務衣の色）から
生成りまでをグラデーションに配色したもの。
こちらは最近作られた柄です。
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四、鰹縞（かつおじま）
江戸時代の柄。
2回目でもご紹介させて頂ました、鰹縞。
横にして見た時に鰹が群れで泳いでいるように見えることから名付けられました。
均一な幅で三色の濃淡の縞模様が特徴です。
濃紺・納戸・浅葱色の三色が伝統的な配色と言われており、
こちらは配色替えをしたものです。
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五、大絣のとっとこ柄
戦後の柄。
とっとことは走るの擬音語と言われております。
こちらの柄は２０cmから３０cmのピッチの大絣が
追いかけているかのように見えるためついた呼名です。
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六、創作柄
もとは絹の反物で作られていた柄。
木綿ではこういった柄を作っていなかったそうです。
１０年ほど前に臼井さんが考案し創作した柄です。
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今回ご紹介させて頂いた柄は、比較的新しいものが多いです。
昔ながらの柄ばかりではなく、良い所を取り入れながらも、
日々、進化している伊勢木綿をご覧頂きました。
これからもどうぞお付き合い下さいませ。