“運命の出逢い ／ 菊池 明美”

SOU・SOUサポーターの皆様、こんにちは！
青山店のレッズサポ、菊池明美です。

我が浦和レッズは、11試合戦って、5勝4敗2引分け、勝点17で現在8位。
チームの目指す形が見えて来て、新加入の選手がイキイキと活躍し、なかなか良い雰囲気であります。
2週間の待機期間を終えてキャスパー・ユンカー(デンマーク)も合流し、益々楽しみになって来ました！

さて、本日はSOU・SOUとの出逢いについてお話させていただこうと思います。

2014年の冬頃のことです。
駅ビルのエスカレーターを降りている時に、本屋さんの店頭に飾られた一冊の本に目が留まりました。
吸い込まれるように本屋さんに入り、手に取ってみると、なんと可愛らしい！カラフルな小さなてまりの作り方の本でした。

私の母は実家が洋服屋さんで、私が小さい頃は家で洋裁の仕事を請け負っていました。
幼稚園に上がる前から、私は母の隣でハンカチにアイロンをかけたり、ハギレにボタン付けをして遊んでいました。
針を持つことに慣れ親しんでおりましたので、大人になってからも手芸が好きで、広く浅くいろいろな事をしています。

手毬は民芸品的な大きさの物は見たことはありましたが、円周8cm直径2.6cm程の小さな物は初めてです。
とにかく可愛らしく、これをアクセサリーに仕立てたら素敵だろうな…と思い、早速その本を買って帰りました。

「小さなてまりとかわいい雑貨／寺島綾子（日本文芸社）」

寺島綾子先生との出逢いです。
そして、“SOU・SOUへの道”の第一歩でした。

しばらくの間、本を見ながら自己流でてまりらしき物を作っていましたが、寺島先生に習いたいと思いネットで調べてみると、東京・表参道のWAnokoto(ワノコト)という、和のレッスンスタジオで小さなてまりの針山を作るワークショップが開催されることが分かりすぐに申し込みました。(現在は加賀ゆびぬきレッスンのみ開講)
素敵な作品はもちろんですが、知れば知るほど寺島先生に惹かれ、追っかけのように小さなてまりと加賀ゆびぬきのお教室に通いました。（寺島先生の作品やお教室についてはこちらでご確認下さい。）

寺島先生はちょっと変わった服を着ていました。
カラフルでPOPな模様だけど、オヤジ中高年男性の夏の下着に使われる楊柳とかクレープ生地のような素材の、割烹着のようなワンピース。
「高島縮、涼しくて最高よ～」と。
SOU・SOUの手ぬぐいや足袋下は京都土産に購入したことがありましたが、衣服にはまだ手を出していませんでした。

京都髙島屋で寺島先生のイベント(小さなてまり・加賀ゆびぬきの簪等の実演販売)があった時に、友人と一緒に陣中見舞いと称した京都旅行へ行き、着衣で高島縮 長方形衣を3着大人買いしました。
ここから、本格的にSOU・SOUの衣服に出逢い、のめり込んで行くこととなります。

寺島先生は茨城県古河市在住で、先日、お隣の栃木県小山市のたから園現代工芸さんで六人展が開催され、小さなてまりや加賀ゆびぬきを使ったアクセサリーを出品されていました。



とんぼ玉作家の瑞玉先生とのコラボ作品がとても素敵で、こちらをお迎えして参りました。


たばた絞りの大帷(おおかたびら)に合わせてみましたが、涼し気でなかなか良いでしょう？

・たばた絞り 伊勢木綿 文 大帷／縞文×雪花
・抜衿ジバン 七分丈／深緋
・伊勢木綿 20/20 広形もんぺ／半分縞 生白
・運動足袋 生成／so-su-u 昆

あの日、偶然あの本と出逢わなければ、寺島先生との出逢いも、SOU・SOUとの出逢いも無く、私の人生は色褪せたものになっていたでしょう。
いえ、偶然ではなく必然だったのかもしれません。
そして、迷わずその本を手に取った私自身が、SOU・SOUへの道を切り開いたのだと信じています。

（菊池）