一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【69】”
本日は日曜日!数寄屋大工一家の箱入り娘、寺田由のコーナーです!
ようやく秋の気配を感じられるようになりましたね。あんなに酷暑でもちゃんと季節は巡るのかと少し安心しました。
入社以来、続けてきたお稽古。
基本的に左利きな私は、はじめの頃は右手で柄杓を持つのものやっとこさで、プルプル手を震わせながらお湯をたらたら…っとこぼして心の中で何度叫んだことかわかりません。何もかも左手を先に動かしてしまったり、紐の結び目が逆になったりと左利きの受難は今では笑い話ですが、その度に(今も)先生が根気よくご指導してくださったおかげでこうして楽しんで続けることができているのだと思います。
お稽古を続けながら季節の和菓子で一服したり、お花を生けたりと何かしらお茶とは遠からぬことをして自由に楽しむことが日常になっています。
決して特別なことではなく、普段の生活の一部もしくはその延長のような感覚です。
夏には蓮畑のおじさんにいただいた蓮を華包に
羊羹が入っていた青竹、捨てるのがもったいなくて
穴を塞いでベルテッセンを一輪
おやつに洋菓子もいいけれど、季節の和菓子の選択肢を増やすのも身近な日本文化体験。
お芋や栗など、美味しい味覚の季節ですね!
私たちSOU・SOUのスタッフもお茶のお稽古を通して、それぞれの茶湯の世界そして日本の文化に向き合っています。
色々な美しさを発見したり、他者への配慮を学んだり多くの価値観を育んでいるのだと思います。
時代によって物質的な価値観は変われど、お金では買えない価値の多くを文化の中から見出しているのでしょう。
かくいう私もまだ見ぬ「ほんまもん」への探究心はどんな時も失われることはありません。
解剖学者の養老孟司さんが、著書の中で
「文化は癒しである」
と言っておられました。
続けて
「これは理論ではなくそれ以外のもの、むしろそれ以外の全て」
とまで明言されています。
(「ヒトの壁」新潮新書)
文化が癒しとして今日まで様々な文明の中で環境に根付いて生き続けていることを考えると、とても納得のいく言葉です。
文化が癒しであるならば、SOU・SOUが提案する新しい日本文化が何かしらの癒しとなり、そして喜びとなることでこれから先も続いていけばこんなに嬉しいことはないですね。
これからも日本文化を通して私たちも何かしらを社会へ貢献できればと思います。
《つづく》
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それでは、また明日。
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【今日の合言葉】
「茶室彼是(ちゃしつあれこれ)」
・店舗でお会計時に、〔今日の合言葉〕を言って頂くと、1ポイント差し上げます。
(1日に1ポイントのみの進呈です)
・毎日変わりますので、ご注意ください。
・店舗のみのサービスとさせて頂きます。
あしからず御了承願います。
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一日一絵 / SOU・SOUのテキスタイルデザイナー脇阪克二からの便り
SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“SOU装Blog/鄧(ドン) 君威”
皆さん、こんにちは。台湾から来ました、鄧(ドン)です。
吹く風の涼しさを感じられるようになってきました。これからの秋がとても楽しみです。
さて、今回はSOU装で、留学時代に住んでた町「神戸」へ日帰り旅行を紹介したいと思います!
出発する前に久しぶりの台湾朝ご飯セットをいただきました~
定番のお粥と台湾式のおにぎり、ぜひ台湾旅行へ行く時に試してみてください!
神戸の美術館で開催してる、
キャンドルが揺らめく会場で生演奏が体感できる「Candlelightコンサート」は幻の世界に癒やされる時間でした。
その後、神戸市の都市公園「東遊園地」で毎月テーマを変えるイベントが開催され、
“みんなで夜の公園を楽しむこと”をコンセプトにした「NIGHT PICNIC」を訪ねました。
イルミネーションで飾られてるオシャレな空間でワインを飲みながらグルメとライブを楽しめ、
芝生の上で遊んでいる子ども達や音楽好きな人が集まって交流している風景が広がっていました。
音楽好きな私にとって、本当に居心地よいイベントでした。
一日だけの旅行ですがとても充実した時間を過ごし、心と身体もちゃんとリフレッシュできました。
「文化は癒しである」…
自分もそう思います! 「癒し」がなければ日々の生活も成り立たないのではないでしょうか…
日本には素晴らしい伝統文化が沢山ありますが、如何せん…それをもとにした様々な物事が発展しない愚かな国だと学生時代から思ってきました。まだ自分が学生の頃よりはマシになったのでしょうが、悲しいことにまだまだ他国には及びもしないのが現状です。
せめて自分の周りだけでもその「誇らしい文化」を大切にしていきたい…と思っています。
(´ω`)
ORまねきねこ様
コメントをいただきましてありがとうございます。
昔からある文化も近代の文化もそれぞれに魅力があってそれを楽しむ人たちによって日々進化しているのでしょうね!
大袈裟ではなく身近な物だけでも誇らしい文化を大切に生活するのもいいですね!
今回の『茶室彼是』も興味深く拝読させて頂きましたよぉ〜(^^)
先日の"中秋の名月"見ましたかぁ?綺麗やったねぇ♪
羊羹の青竹を一輪挿しにするなんて、何と粋なことを!
そういった一連の感性が、茶の道を通じて磨かれているんやろうなぁ(^^) 羨ましい限り。
モノや情報が溢れかえる現在の社会やからこそ、「ほんまもん」を見極めることが大切やと思うし、惑わされずに自身を保つことが大事なんやろなぁ。
いつの間にやら増えた「傾き衣」をはじめとする"SOU・SOUもの"に囲まれた中で、いつも癒されてたんやなぁと由さんの文章から改めて思った次第です。
これからも京都の、そして日本の『SOU・SOU流』文化に期待しています♪
kazu-endlix様
コメントをいただきましてありがとうございます。
まん丸の中秋の名月、とっても綺麗でしたね!でも私は「月より団子」でお月見団子を楽しみに帰りました(笑)
ほんまもんまでの道のりはまだまだ続きますが、私もSOU・SOUの新しい文化を通してお客様の皆様と楽しい日本文化を共有しながら、癒し癒され過ごしていけたらと思います!!
どうぞ、これからもご一緒に楽しんでくださいませ!
寺田ユーちゃま
養老先生のお言葉を引かれての、sou souと日本の文化への探究、素晴らしい文章です。YouTubeでの対面も楽しみですが、本領ここに発揮されていますね。
蓮花の写真も味わいがあります。
LUCY様
コメントありがとございます。
また、ライブ配信でのコメントもありがとうございます!
そんな大袈裟な探究ではないのですが・・・未熟な文章にお褒めの言葉をいただき恐縮です。
蓮の蕾は開かずでしたが、それもまた蓮の美しさを感じました。
まだまだこれからも精進してまいります!