辻村久信
『ぬくたちゃん』
ブランケットに「ぬくたちゃん」と名前をつけて幼い頃から持ち続けている友達がいる。
物心ついた時には既に側に居たそうで、大人になった今でも、その「ぬくたちゃん」に触れていると
どんな辛い事があっても安心するようだ。伴侶は気持ち悪がって捨てようとするが、彼の逆鱗に触れ
離婚騒動まで引き起こした事もある。呪物崇拝を語源に持つフェティシズム(fetishism)の一種と
言ってしまうにはいささか度を過ぎているような気もするが、何か心の支えを持っている事はある意味
うらやましくもある。もちろん、僕には彼の持っているような「ぬくたちゃん」はないし、
その感覚というのは厳密に解らない。しかし、優しいものや柔らかいものに触れた時とても幸せな
気持ちになる感覚というのは解る。
深喜毛織のベビーキャッシュに初めて触れたとき、今まで経験した事のない柔らかさににまず驚かされる。
同じ生き物と触れ合うようなシンパシー。次に暖かな空気、そう暖かな空気を纏っているような、
そこにはモノそのものの存在感を忘れてしまい、暖かい空気だけがあるような錯覚さえ起こさせる
不思議な力がある。子やぎの毛だけを選別し、確かな日本の技術で織り上げた逸品は、
まるで「優しさの象徴」であるかの様に触れる事で幸せを感じる事ができる。もはや深喜毛織の
ベビーキャッシュは今迄のカシミヤというカテゴリーを超えた新しいものである。
手に取って、肩にかけて、身体に巻き付けて・・・これは、僕にとっての「ぬくたちゃん」
に成り得るものではないのか?と思っている。



八幡はるみ
『触覚」という懐かしい感覚』
とりたてて柄があるわけでない、端かがりさえ施されていない、
大きさ畳1丈ほどの簡素な毛織物。しかし、羽織ったとたんにまずその軽さに驚く。
次にその手触り。ベビーキャッシュという名のとおり、まさしく赤ちゃんの素肌のようなその肌触りの
こまかさに頬ずりする。つまりこの布は、素材そのものががその存在のすべてである。
ともすれば「視覚」を優先しがちな私に、「触覚」という懐かしい感覚を思い出させてくれた。
気をてらわない実直な布である。こんな布が日本でつくられていることがとてもうれしい。


脇阪克二
『本物はエレガント』
僕は痩せているせいか寒がりで冷え性なので、冬の寒さよけはもちろん、夏は冷房対策の
マフラーやブランケット等を持ち歩いています。
その為には軽くて暖かい事がポイントです。
いつもそういうものがないかと探しているのですが、このベビーカシミヤは最高です。
ふわっと軽く、ふんわり暖かく、色は輝いています。
全てが安っぽくなっている中で、本物はエレガントですね。


若林剛之
『自然色のカシミヤ』
僕が巻いているこの白いベビーカシミヤは全く色をつけていない自然色のもの。
なのに何故かすごく贅沢な気がします。ベビーキャッシュは原材料に限りがあるので多くは作れないそうで、
今回の原毛も約2年掛かりで集められたそうです。なので全国の有名デパートに卸されるなんて事は
出来ないのです。ましてや通販雑誌で買えるなんて事はありません。
我々SOU・SOUがこんな良い品をお客様に紹介出来る事に、この上ない喜びを感じています。

森田もとこ
『羽織の代わりにもピッタリ』
実は着物って本当に暖かいんですよ!?ただ難点は首元が寒いこと!
そこで便利なのがストール。大きくて、薄くて、軽くて、温かいものが理想。
この条件をすべて満たしたガーゼストールは、巻き方によっても全く違う感じに変身する優れもの!
羽織の代わりとしてもピッタリです。
さらにカシミヤならではの光沢感がコーディネートをグレードアップ!!
濃紫は秋冬だけでなく、春先にも使える色だから使い勝手が良いような気がします。


井上香奈
『日本人の肌に合う色の数々』
なんと言ってもカラフルな色の数々に目移りしっぱなしでした。
カラフルと言ってもそこはSOU・SOU、日本の伝統色をベースにしているというだけあって、
どの色も私達日本人の肌に合う色のような気がします。
そしてこの柔らかな肌触りのせいでしょうか、本物を持つ喜びというものを感じます。
又、これを身に付けていると少し大人の女性になったような気になるんです。