重ねて、崩して、傾く秋。

カブキモノ(傾き者)とは、人と違う身なりを面白がる者のこと。10人いれば、装いも10通りあっていい。傾衣は、伝統の柄行きをいまの街で着るための和装です。男物の寸法ですが、着る人は問いません。重ね着の楽しい季節、秋の新作が入荷しました。

不揃いを、ひとつに

割れた器の欠片を継いで一碗にする「呼び継ぎ」。その見立てで、縞の違う面をひとつの身頃に収めた上衣「風靡」です。

柄を、はおる

一枚の布を折りたたんでつくる「もじり袖」。大胆な模様が、肩から袖へひと続きに広がります。

首まわりに、ふくらみ

首に衿巻をまいたような「衿巻ジバン」。一枚で着ても、羽織を重ねて衿だけのぞかせても。

裾に、富士

袴のひだを残しながら、ウエストは紐とゴムで楽にはける「袴富士」。裾へ向かって広がるかたちが、富士山に似ていることからの名です。

端で、傾く

革の足袋に、フェルトの帽子。足もとと頭まわりに、ひとつずつ人と違うものを。

セミフォーマルライン

真・行・草の「行」にあたる、セミフォーマルのかたち。