SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“帰りの電車のあれこれ”
かばんってなぜか、入るだけ物を入れてしまうことはないですか。
通勤に使っております、かばんには、ここのところ本が4冊常備されていまして、ずっしり感がアップです。
帰りの電車内でのお供に、その日その日で、どれが読みたいかわからないので、「今日はこれや!」と、勘で選んで一冊入れてたのですが、結局、読まなかったりした結果、今では4冊、小説、漫画、雑誌、それぞれ入っているようになりました。
電車で読むと、途中で眠たくなったり、酔ってしまったり、と、読み進まないこともしばしばありますが、
先日出会った本、「余命一ヶ月の花嫁」は帰りの電車で勢いよく読み終えました。
テレビのドキュメンタリー番組の書籍版だそうです。普段はあまり手に取らない様な本なのですが、年の頃、わたしと同じくらいの女性のお話だったので気になり…。
長島千恵さんのガンとの闘病、周りの人たちとのやりとり、会話、が飾られていない文章で記録されています。
電車の中で後半30分は、手ぬぐいが離せませんでした。各駅停車の電車に乗っていたので、車両にはほとんど乗客はいなかったですが、はじっこの席に座り直して、涙が流れるのをめちゃくちゃ我慢しました。何度と、途中下車しようかと…。
読み切った後は、とても暖かい気持ちになりました。長島千恵さんに心の中で手を合わして祈ってみたり。天国のおじいちゃんに手を振ってみたり。
小学生、中学生の方にもおすすめです。
ですが、公共の場で感極まるのも、いかがな物かと、反省です。
(荒木)