SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“【SOU・SOU日記】”
かぶき始め
先日、生まれて初めての歌舞伎へ、
大阪は松竹座で公演された「NINAGAWA 十二夜」を見物。
原作はシェイクスピアの十二夜、演出は、蜷川 幸雄ということで、
想像していた歌舞伎よりは、舞台演劇に近いかも、という感想です。
ストーリーだけはおさえて行っていたので、
歌舞伎の知識がほぼゼロの私にしてみれば、
お喋りもなんとなく理解できるし、見せ場も予測できて
解りやすく、きれいで、楽しく見物でき、満足・満足・・・。
それにしても後に残ったのは、
歌舞伎って本当に知らないことばっかり。ということです。
とにかく何か・・・もう少し・・・。と思っていたら、ありました。
また漫画か!!とは言わないで下さい・・・
「かぶく者」:原作 デビット・宮原 / 漫画 たなか 亜希夫
歌舞伎とは・・・という様な、解説書ではなく、
お客様をかぶくとは、こういうことだ。・・・という内容のお話。
現在、もともと積み上げられたものが確かにあって、
もうこれ以上素晴らしいものは生まれ得ないだろうという状況で
まだ出す!と、見物をかぶく主人公が痛快で格好良いです。
かぶくと、元気をあげたり、勇気もらえたりするんだなーと、
易しい言葉の感想ですが、強く思いました。
傾衣の服を着る人も、知らず知らずの内にそういう気持ちに
なれるんだろうか・・・。そう思って頂けていたらすごいこと!
SOU・SOU傾衣の店名の由来にもなった、この かぶく という
言葉の本質を、もっともっと理解したいと思える、かぶき始めでした。
早く新刊出ないかなァー。
(尾崎)