SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“【SOU・SOU日記】”
私が私の生活を守る
一人暮らしの友人と、「実家に帰ろうキャンペーン」と称して、
お互い月1回は実家に顔を出す。ということをしています。
そして私が実家に帰ると必ずすることは、山のぼりです。
昔の人は山に登ることはすなわち「死」を意味すると考えていたそうです。
山は神様がいる場所だから、山に登ると1回死んだことになって、
生まれ変わって山を下りる。ということだそう。
そんな話を昔から聞いていたもので、毎度毎度、
1回死んだ思いで、山を下ります。
そんなに険しい山ではないので、登り1時間、下り40分の道すがら、
いろいろ考え事をしながら、登ります。
ここのところの私のしょーもない悩みは、
最近、便利になりすぎているなァ、ということです。
便利ということは、早いということです。
そして、早くなることは、慣れることなのです。
電車はすぐくる、と
料理はすぐ出てくる、と
情報はすぐ手に入れられる、と
それらすべてが、たやすいことだと
まるで自分の手柄のように思ってしまうことだと思うのです。
人の動作や筋肉がスピードに合わせられるようになっても、
人の気持ちのスピードは今も昔もそんなに変わらないのでは。
私は私の生活のなかで、そういうことが起こるのが本当に怖いです。
ここは便利がいい。ここは便利じゃなくていい。
そういう選別を日々、ちゃんとできる人になりたいです。
ところで、私がいつも登る山は今年の秋、ふもとに砂防堤が出来る予定。
少しの間、山に入ることは出来なくなります。
そして砂防堤が出来上がれば、いままでの倍ちかく遠回りの山道しか
使えなくなってしまいます。
…マァ、それはそれで良いではないか。
そう思える自分は、まだ大丈夫。と思います。
(尾崎)
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