SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“今年一番の良書”
あれよあれよという間に年の瀬ですね。
毎年同じようなことを言っていますが、今年は特に、ホントーにあっという間に一年が過ぎ去ってしまいました。日めくりカレンダーを束でむしりとるような日々。年を重ねるごとに「光陰矢のごとし」ということばが身にしみます…。
今年はなかなかゆっくり本を読む時間をもてなかったのですが、それでもいくつかの良書に巡り合うことができました。趣味は?と聞かれると「読書」と答える私ですが、読むジャンルはかなり偏っています。ハラハラドキドキするような推理小説や、文体の美しさに感動するような文学作品はほとんど読んだことがなく、エッセイや紀行文などのノンフィクションものを愛読しています。
今年一番心を動かされた本は、料理家・文筆家である高山なおみさんの『記憶のスパイス』。ANAの機内誌『翼の王国』での連載がまとめられたもので、文章・写真・装丁のどれをとっても素晴らしい一冊です。ANAに乗った時にいつも楽しみに読んでいた頁だったので、改めて書籍となったものを手にしたときにはすごく嬉しかった!一話一話をじっくりと読み進めていくうちに機内で読んだ時のことを思い出して、一気に旅心に火がついてしまいました。来年はどこかに旅立ちたいものです。
(橋本)