SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“福分”
先日、冬物を引っ張り出したときに
「なんか、ぱっとしたものがないなー。去年の冬は何を着てたんやろ・・・」
と自分のワードローブにがっくりきました。
これは今年だけではなく、毎年決まって思うこと。で、バーゲンに手を出してしまうわけです。
そんなワタシへの啓示と思われるような言葉が今月の『ku:nel』に書かれていました。
生涯を着物で通した文だが、着るものは「福分」だといった。いいもの美しいものがわかっても、自分の福分以上のものは着ない。つまりは分不相応ということだが、経済、器量、天からもらった分の内で、一番見栄えがするものは何か、着て気持ちがいいのは何か、あれこれ工夫して装うおしゃれの楽しみは、こちらの言葉の方が広がりをもたせてくれる。
─『ku:nel』2009年1月1日号 “幸田文の生活学校”より
自分の福分以上のものは求めない。これは着るものだけでなく、すべてのことにおいて通ずると思います。
今年の冬は自分の福分をわきまえて、バーゲンに踊らされないようにします・・・。
(橋本)